私たちは、食事を摂取してエネルギーを取り出します。過剰なエネルギーは、脂肪組織に蓄えられています。お腹などについた脂肪は、エネルギー過剰の証拠です。断食などで体の外からエネルギーを取り出せなくなると、体内からエネルギーを取り出して生命を維持しようとするしくみが、私たちの体の中に備わっています。つまり、過剰なエネルギーをストックしている脂肪から、活動に必要なエネルギーを取り出そうとするのです。これが脂肪燃焼のメカニズムです。
このシステムのスイッチが入る条件は、血糖値の低下です。血糖が低下すると、それを体が感知して、血糖低下サインとしてホルモンが分泌されます。このサインを、脂肪を分解する酵素が察知し、その酵素の働きによって脂肪が分解されます。分解されたものは「脂肪酸」といいますが、これを心臓や筋肉、肝臓がエネルギー源として利用します。また、肝臓に運ばれた脂肪酸は、その働きによって「ケトン体」という酸性の物質に代謝されます。これは他の臓器にとっては脂肪酸よりもエネルギーを取り出しやすい物質なのですが、肝臓では不要の物質なので血液中に放出されます。ケトン体は血流に乗って、各臓器に運ばれていきます。
プチ断食によって血糖値が下がると、体内に蓄えられたエネルギーを取り出すサインを体に送ることができるので、脂肪燃焼に効果があるといえます。